2010年12月20日月曜日

クリスマス 問いの忘却

今年もクリスマスが近づいてきて、街は浮かれ気分。コンビニやドラッグストアではサンタが店員に扮してプレゼント代を荒稼ぎしている。もはや日本の冬の風物詩だ。

しかしなぜ日本人はクリスマスを祝うのだろう?

いや、わかっている。こんな問いはもう数十年前に出されたものだろう。もはや口にするのも馬鹿馬鹿しいほどだ。それでも敢えて問いたい。なぜ日本人はクリスマスを祝うのか?

もともとクリスマスはキリスト教の開祖、イエス・キリストの誕生日である。つまり、クリスマスとはイエスのお誕生日会だ。きっと生前はペテロやパウロたちに祝われていたのだろう。「イエス様、あちらの部屋に足の萎えた老人がおり、イエス様に会いたいと申しております」「よし、案内しろ」ガラガラ「ハッピーバースデー、イエスさまー!」パンパンパーン!「えーっ! おれきょう誕生日だったっけー!? 忘れてたー! ありがとうみんな!」これがクリスマスだったはずである。

しかしいまや、イエスの誕生日を意識する者はほとんどいまい。いや、むしろクリスマスに辛い思いをする独り身の人々からすれば、イエスなど生まれなければよかったのにというところだろう。カップルはクリスマスを口実にイチャつき、独り身の者からは疎まれ、なぜかよくわからんヒゲ面のジジィがイメージキャラクターのような位置に収まってて、イエスからすれば「なにこれ?」という心境だろう。しかし、日本人自身も改めて問われれば、クリスマスをなぜ祝うのかなどわかってはいないのだ。しかも更に悪いことに「なにこれ?」と問うことからも目を逸らしている。

クリスマスに限らず、もともとの由来や原則を忘れ、気づいた頃には「なにこれ?」という状況になっていることがこの頃多い。尖閣諸島問題での中国人船長の釈放と衝突映像をユーチューブに流出させた海保職員の処分などはその典型だろう。根本的な認識を誤ると、結果はでたらめなものになる。

そんな日本の歪みを少しでも矯正するために、民主党は今すぐクリスマスの廃止を宣言すべきである。残り五日。この間の民主党の決断に日本の将来がかかっていると言っても過言ではない。

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