2013年8月16日金曜日

カマキリVSセミ

お盆に帰省したおり、実家の畑の一隅にて、ひとつの闘いが繰り広げられておりました。

それがこちら。

地上一メートルほどの柿の木の枝で、カマキリがセミを捕まえておりました。

このとき、セミはまだ元気で、激しく羽ばたき、なんとかカマキリの魔の手から逃れようと必死でした。その動きはかなり活発で、蟷螂の斧ぐらい振り切ってしまいそうにも見えたのですが、しかし、そうは問屋がおろしてくれません。接着剤でくっ付いたように離れないのです。

それにしても、カマキリがセミを捕まえるなんて、なかなか意外なことです。昆虫については詳しくありませんが、カマキリ程度の大きさだと、セミはでか過ぎて、獲物の範疇から外れると思ったのです。なのに、この果敢なトライ。すごいものです。

さて、この闘いはだいぶもつれておりましたので、いったん奥内に戻り、アイスなどを食べて涼んだあと、もう一度あの現場に戻ってみると……


食っとる! むしゃむしゃ食っとる!

カマキリ対セミの闘いは、カマキリに軍配があがりました。しかも、すでにセミは、かわいそうなことに、三分の一ほど食われてます。頭の部分は完全に食われています。わたしが見ているあいだも、カマキリは実においしそうにむしゃむしゃ食う。よほど空腹だったのでしょう。ちなみに、断面の部分は食べかけのメンチカツみたいになってたので、修正を入れました。

しかし、セミみたいな大物を食うとは、さすがカマキリです。全生物の大きさを同じサイズにしたら、生物界最強はカマキリだ。バキにそう言わしめただけのことはありますね。

けど、気になるのは、「食いきれるのか?」という問題です。だって、体積からいったら、たぶんカマキリとセミは同程度、下手すればセミの方が上ですから。うまい部分だけ食って、他の部分は捨てるのでしょうか? あるいはアリさんにお裾分け?



ぜんぶ食いよった!

もう一度、部屋の中で涼んだあと、また様子を見に行ったのですが、そのとき、カマキリの手には、セミのおしりの先しか残っておりませんでした。どうやら、すべて食った模様です。すごい、すごい食欲です。ごらんください、このパンパンのお腹を。ここに、セミ一匹がおさめられているのです。

セミのご冥福をお祈りします。

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