2015年11月3日火曜日

ユーネクストにご用心

毎月毎月、電気代・ガス代・ネット代と、生活のためにはさまざまな経費がかかるもの。今月もやや遅くなったが、これらの払い込み用紙をかき集め、金額を確認していった。電気代は2000円弱、ガス代は3000円くらい。妥当なところだ。が、ネット代のみ、いつもと様子が違った。

請求金額、合計が9178円。

おいおいこいつはどういうことだい。いつもは4000円ちょっとだったじゃないか。で、内訳を見てみると、そこには「ユーネクスト利用料」とあった。それが4556円とのこと。どうなってる?

ユーネクスト。その文字を見た瞬間、いやな記憶がフラッシュバックした。あれはもう何ヶ月前になるだろう。あるとき、一本の電話がかかってきたのだ。私はNTTのフレッツ光ネクストを利用しているので、その関係での勧誘だ。

「このたび、ユーネクストというサービスを開始致しましたのでお電話いたしました」

たしかそんな切り口だったと思う。この手の勧誘電話はよくあるから、しばらく電話口の若い男のセールストークを聞いていた。動画が低額で見放題だとか何とか。けど、その説明が長かった。もう細かいことは覚えていないが、やたら次々に説明を聞かされた覚えがある。立腹ポイント1である。

それでも我慢して一通り聞き終えると、驚きの言葉が飛び出してきた。

「もし利用されないなら、ハガキに書かれているIDとパスワードでいつでも解約できます」

おいおい、あんたは何を言っているんだい? 解約という言葉の意味をご存知ないのか? そもそも契約を交わしていなければ解約も何もないだろう。まだこっちは契約した覚えはないぞ。

なので、私はそもそも「ハガキは送らなくて結構」と告げた。これは確実に言った。だが、あちらはもう契約したこと前提で話を進めてくる。通話時間もだいぶ長くなっていたのでもう面倒になった。解約の手間を取られるという若干の理不尽さはあったものの、あとで解約すればいいと思い、電話を切った。

後日、実際にハガキは送られてきた。もちろん、YouTubeとiTunesで満足している私は、即刻解約した。したと思う。

そしてどれだけ経ったか忘れたが、なぜかこの度、NTTファイナンスからの請求書に、件のユーネクスト利用料が課せられていたのである。そもそも契約の意志表示をしておらず、その上解約までして利用料を取られるとは、NHKもびっくりの成り行きだ。

だがしかし、私の中に若干の不安要素はあった。自分は本当にユーネクストを解約したのかという問題だ。もしかしたら、ハガキを放置してしまったのかもしれない。が、Gmailを確認したところ、その疑念も払拭された。ユーネクストから「リトライキャンペーン」なるものが何度も送信されていたのである。「以前はユーネクストビデオ見放題サービスをご利用いただき、誠にありがとうございました」とある。あちらも解約したことは把握しているのである。おまけに、解約日も7月2日と明記してあった。

さて、ここでひとつの疑問が生じる。なぜ7月2日に解約したサービスの請求が今になってやってきたのか。そしてそもそも、なぜ無料期間中に解約したサービスの請求がくるのか。

こんなものは払わずにいようとも思ったが、フレッツ光ネクストの料金は払わねばならない。払い込み用紙は合算されているので、ユーネクストのみ支払い拒否することはできない。なので、一応は払った。が、納得のいくはずもない。

思い出すのは、アマゾンプレミアムの経験だ。もう何年も前、無料の言葉に釣られ、私はアマゾンのプレミアム会員になった。そして、一定期間経過後、自動的に有料会員になっていた。このときも立腹したものだが、しかし実際便利だったので、いまだに会員を続けている。それに、このときは最初の契約自体はこちらが自発的にしたものなので、まだ納得はできた。規約をつぶさに読めば、有料への移項も事前にわかったはずだ。

だが、今回は別である。そもそも勧誘の電話を受けただけで、契約などしていない。していないのに解約して、そのうえで料金を払わされている。理不尽きわまりない。それも、NTTという社会的信用のある会社と協力してやっているのである。合意なしに契約を結んだことにして料金を請求する。ひとはそれを詐欺と呼ぶのではなかろうか。

なんとかして、4556円を取り戻しに行きたい。



追記(12/25)

ユーネクストと二度メールのやり取りをし、返金してもらうことに決まった。それはもう一ヶ月ほど前になろうか。そしてつつがなく返金用の口座を記入する書類が送られて来、記入して郵送。本日、上記の4556円は無事に口座へと返金された。

メールのやり取りの中で、私はひとつ、思い違いをしていたことに気づかされた。それは、ただ即座に解約すれば無料になるというわけではなく、キャンペーンの申し込みみたいなものも同時にしなければいけなかったということである。一度目の返信では、その旨電話やハガキで伝えているはず、とのことであった。

だが、私の場合、勧誘の電話があったとき、そんなことは聞かされていなかった。なので、「そんな案内は聞いていない」と返信。すると、「こちらも案内の不徹底もあったようなので、返金します」という、だいたいそういう旨の連絡が来た。で、実際に返金に応じてもらったという次第である。

おおむね連絡は迅速かつ丁寧。他にも、ユーネクストの料金徴収が理不尽だと思った人はメールで問い合わせてみて欲しい。

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