2016年4月29日金曜日

塾講師の仕事内容:採点と保護者対応

塾ではいやというほどテストをする。この採点は、当然のこと、塾講師の仕事である。

正直、これほどテストをするというのは意外だった。頻繁に行うミニテストのようなものから、記述式の本格的なやつなどいろいろ。アルバイトの先生に手伝ってもらうこともよくあったが、それでも100人以上の生徒の答案を、基本、三人体制の講師でさばくのだから、そりゃあ楽ではない。

ただ、私はまだよかった。理系科目担当だからだ。数学と理科にも記述はあるが、その解答の振れ幅はたかが知れている。問題は国語と社会で、私もいくらか手伝ったのだが、採点の難しさがえげつない。本部が用意した採点基準というものがあるのだが、答案と照らし合わせて判断するのは難儀である。採点基準自体がどうなんだ、という場合もあって、そういうときはバツをつけるのが躊躇われたりする。

採点が終わったらその点数をパソコンで入力し、生徒ごとにまとめる。そして次の授業時に返却。このへんの手間もけっこうかかる。

話は変わるが、塾講師をしてて普段接するのはもちろん塾に通う生徒たちである。だが、月謝を払っているのはその親だ。親との関係は非常に重要で実に気を使う。親御さんとの接触を保護者対応と呼ぶ。

年に二度ほど、塾講師は保護者と面談を行う。一応、塾でも担任というものを設定しており、自分が担任しているクラスの保護者に塾へ来てもらい、面談をする。生徒の勉強の様子や進路について話し合う。

あとは、電話でのやり取り。生徒が宿題をあまりにやってこなかったり、授業中に問題行動があったりすると、電話をして保護者にその旨告げる。

学習塾でもクレームには敏感だ。家庭からはいろんなクレームが来る。講師が生徒に暴言を吐いただの、通塾指導のときの態度がわるいだの、宿題が多すぎるだの少なすぎるだの、せっかく購入した教材を使っていないだの、授業中ほかの生徒がうるさいだの、いろいろ。なかには言いがかりじみたものもあるが、ほとんどまっとうな言い分なので、しっかり受け取って改善に取り組む。このへんは塾といえどもサービス業である。

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