2016年6月4日土曜日

長めのインターバル

小説を書かない日々がつづいている。

前作を書き上げたのがもう三月の下旬である。そこから四月五月とあって、もう六月だ。一ヶ月半ほどのインターバルを置き、そこで新作の構想を練って着手しようと思っていたのに、もう二ヶ月以上が経過してしまっている。

これが勤め人であれば、別に構わないだろう。働きながらの執筆なら、なかなか時間が取れないなど、理由はいくらでもある。だがこちとらフリーターの身である。たっぷりと溢れるほどの時間がありながら、こんなに書かないというのは問題だ。

次回作の課題はキャラクター造形であると決め、いろいろ考えてはいる。これまでにやったことがないくらい、キャラクターの履歴書というか、設定集を作ったりもしている。だが、それも思ったほど捗らないし、何より作品の全体像が、雰囲気が、世界観が固まらない。俗に「キャラクターがしっかりしていればストーリーは自然とできる」などとも言うが、ストーリーもできてこない。

こんなとき、ワナビとしては二つの選択肢がある。ひとつは設定やらプロットができるまで試行錯誤しつつ待つという戦略。もうひとつは、かなり不完全であっても見切り発車で書き始めるという戦略。

この二つ、どちらも過去に経験済みだ。そして、どちらのやり方でも失敗したことがある。前者のように待った結果、ひどく長いあいだ書かずに時間を無駄にしたことがあるし、後者のようにえいやと踏み出した結果、生煮えみたいな作品ができあがった。これはある賞で一次落ちし、使い回す気も起こらなかった。

だから、非常に悩ましい。もう少しすれば「いける」という実感が湧くくらいアイデアができあがるかもしれないし、ただただ時間だけが過ぎていくかもしれない。どうすべきか。

しかし結局、こんな場合にどうすべきかという執筆作法というか、メタ創作論みたいなものも、試行錯誤しながら発展させていくしかないのだろう。これも修行のうち。とりあえず、最長であと二週間ほど様子を見て考えよう。

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